きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2013.12.10

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1991年の有馬記念。中山競馬場につめかけた12万人の観衆は、その結末に沈黙し、そして度肝を抜かされました。

ファン投票1位のメジロマックイーンが圧倒的1番人気に支持され、ナイスネイチャ、プレクラスニーとつづいた中、ゴールを先頭でさらにレコードタイムで駆け抜けた馬は15頭中14番人気のダイユウサクでした。秋6走目、前走オープンを勝って有馬に挑んだダイユウサクが、グランプリ史上に残る世紀の大激走を演じたのです。単勝13790円は有馬記念史上初の単勝万馬券でした。

2007年に大舞台で中山巧者を発揮したマツリダゴッホが9番人気の単勝5,230円ですから、世紀の番狂わせとしてダイユウサクの名はいまだ歴史上に輝き続けています。

1991年といえば、湾岸戦争にソビエト連邦の消滅、バブル経済崩壊など時代の変化と混乱がうずまき、ダイユウサクの有馬記念の走りは、世相を反映したものとたとえられたりもしました。

そのダイユウサクが8日、老衰のため亡くなりました。うらかわ優駿ビレッジAERUで余生を送っていました。享年28歳でした。ダイユウサクが走った同じ舞台で、今年はどんなドラマが生まれるのでしょう。