きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.1.25

ようこそいらっしゃいませ。

競馬界は閉鎖的だと批判されることが多いのですが、もっと狭小なのが野球界だと怒っている人がいます。スポーツジャーナリストの鷲田康さんです。

《ブーマーはなぜ選ばれなかったのか?》というコラムで鷲田さんは三冠王に輝いた彼がなぜ殿堂入りしないのか、と選考にあたる記者たちの見識に疑問を投げかけています。ブーマー・ウェルズ選手は80年代から90年代にかけて阪急、オリックスで活躍、来日2年目の84年に三冠王を獲得、その後も首位打者、打点王などの勲章を手にしています。

殿堂入りは引退後5年後に資格ができ、15年間続きます。ブーマー選手の引退は1992年でしたから、昨年で資格が失われてしまったわけです。落合博満さんは25歳と遅いプロ入りにもかかわらず3度も3度も三冠王に輝いていますが8年も待たされました。

どこか記者さんたちの私的な事情がからんでいるのでは、と鷲田さんは怒るわけです。競馬の世界で三冠馬が殿堂入りしないなんてあり得ません。7頭の三冠馬は現役のオルフェーヴルを除けばすべてその名誉を顕彰されています。

野球の三冠王も三冠馬と同じ7人、延べ11回達成されています。ところが現役の松中信彦選手は別として、2度も三冠王に輝いたランディ・バース選手もブーマー選手同様に殿堂入りの栄誉は得られませんでした。なんだかプロ野球人気の凋落が分かるような気がします。