きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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《馬三郎》の名物記者・弥永明郎さんが怒っています。先日のJRA賞の授賞式にシラけたということのようです。会場は凱旋門賞やドバイワールドC壮行会の雰囲気、肝心の国内競馬はどうなるんだと苛立ちを感じたようです。

『凱旋門賞を勝ってカルティエ賞を』と言われても、抱負は抱負で結構なのですが、ちょっと違和感も。10ヶ月も先のレースの話で相手関係も判然としません。海外の強豪にもう少し敬意があっていいかなとも思います。

エルコンドルパサーもナカヤマフェスタも立派でした。十分に強かったと思います。でも、彼らの前にいた馬たちはもっと強かった。尊敬に値する走りをロンシャンで披露してくれました。ディープインパクトでさえ勝てないのが凱旋門賞なのです。

もともとJRA賞授賞式が基本は非公開なのも影響しています。抽選で30名ほどの一般ファンが参加できますが、“開かれた授賞式”とは言い難いのが実情です。身内とマスコミだけのお祝いパーティーが実態です。

とくに日本の競馬はファンの買う馬券で成り立っています。どんな会もファンが喜んでくれ褒めてくれることが大事です。事前にエントリーしておいて、有馬記念の終了直後に選考会を開き受賞馬を決め、最終レースの後にファンの前で授賞式をするとか、やりようはたくさんあると思います。

先日、プロ野球の殿堂入りに関する不透明さの話題をお届けしましたがファン無視で身内でやるからそうなる、もう少しファンに喜んでもらえる方法を考えたいですね。

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