きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜小倉の小倉大賞典をエーシンジーラインが勝ちました。馬主の栄進堂さん、おめでとうございます。

Gラインは父ジャイアンツコーズウェイ系の証しですね。北米リーディングの常に上位を争い、産駒を通じて世界中に影響力を広げています。

日本ではエイシンアポロンがマイルチャンピオンシップ、京王杯2歳S、富士SとG1を含め3重賞を制し、スズカコーズウェイが京王杯スプリングCを勝っています。3頭目の重賞ウイナーということになります。G(グレードホース)ラインの仲間入りですね。

元々が良血馬です。4代母クリスエヴァートはニューヨーク牝馬三冠馬で人気も高い名牝でした。日本ではリーチザクラウンなどがこの牝系出身で母系をたどるとタップダンスシチーなども登場します。

クリスエヴァートの馬名はテニスの女王クリス・エバートにあやかったものですが、馬名自体は女王のまだ無名時代につけられています。エヴァートの馬主さんが若く美しく有望なエバートさんをスポンサードしていたことから命名されたようです。

エヴァートは1974年にニューヨーク牝馬三冠に輝きます。エバートがウィンブルドンなどメジャー大会を勝ち、世界の大舞台に踊り出したのも同じ年のことでした。互いに励まし競い合うようにエバートとエヴァートは栄光の階段を上り詰めてきたのでした。Gラインの馬たちがどんな出世を遂げるか楽しみです。

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