きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は土曜が日経賞と毎日杯、日曜がマーチSにG1高松宮記念、忙しくなりそうです。

毎日杯は新馬戦を楽勝したエロイカの走りが注目でしょうか。時計は地味だし着差も1馬身と目立ちませんが、直線の坂を上がって馬なりで軽々と抜け出してきました。相当な大物感を醸し出しています。“クラシックの秘密兵器”? 楽しみにしています。

共同通信杯が痛恨の(?)ハナ産3着だったスピルバーグ、この馬が本当に良くなるのは秋あたりかもしれません。お母さんのプリンセスオリビアは本物の名牝で、アメリカに残してきたフラワーアレー、日本でもブルーミングアレー、トーセンラーと立て続けにオープン馬を輩出しています。

しかしいずれも本格化に少し手間取るようなところがあります。春先までは平凡なオープン馬だったフラワーアレーは8月末のトラヴァーズS(G1)を勝ちBCクラシック2着に健闘と、実りの秋を現実のものにしています。ブルーミングアレーも2歳新馬勝ちのあと伸び悩み、8月札幌で2勝目を上げると勢い良く連勝を伸ばしました。準オープンを勝ったところで引退したので重賞戦線でどうだったかは想像するしかありません。

トーセンラーはきさらぎ賞で良い競馬をしました。オルフェーヴル、ウインバリアシオンとのちのダービーと菊花賞の1、2着馬を負かしています。でも成長速度がゆっくりで本領発揮はこれから?

こうして見てくるとプリンセスオリビアは凄いお母さんです。名牝ぞろいの社台・ノーザンでも指折りの存在かも。スピルバーグの良血開花は少し先かもしれませんが、血統馬の底力というのはどこで爆発するか知れません。楽しみに観戦できる一戦になりそうです。

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