きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今年のドバイワールドカップは、厳しい結果となりました。期待されていたスマートファルコンも、昨年2着のトランセンドも、ダービー馬エイシンフラッシュも世界の高い壁にはね返され日本馬は総崩れとなりました。

メイダン競馬場ゴール前で雄叫びをあげたのは地元UAEモンテロッソ。昨年3着の雪辱を果たした形になりました。フランスの若き天才バルザローナ騎手はゴール手前50メートルから立ち上がって喜びを爆発させました。バルザローナは今年2月にゴドルフィンと騎乗契約を結んだばかりで去年UAEダービーでハウラーを勝利に導きケリン・マケヴォイの再来と高く評価されていた騎手です。

いきなりの大仕事にモハメド殿下も称賛しきりでわずか1日にしてバルザローナの名は世界に広がりました。仏を代表するトレーナーのアンドレ・ファーブルのもとで鍛えあげられたバルザローナは、去年、英仏海峡を渡ってニューマーケット競馬場を克服しそして今年ドバイをも手中にしました。

与えられたチャンスを確実に自分のものとしてきたバルザローナはまだ20歳。なんという、末恐ろしい天才でしょう。今年のドバイワールドカップはバルザローナが世界へ名を轟かせた記念すべきレースとなることでしょう。

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