きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

クラシック第1弾・桜花賞はジェンティルドンナの快勝でした。それにつけても思うのはシンザン記念の価値というものです。昨年のマルセリーナに続いてシンザン記念組の連勝です。

昨年は勝ったレッドデイヴィスが3つの重賞を制覇し、2着のオルフェーヴルは三冠馬に輝いています。3着がマルセリーナだったことはご存じの通りです。

これに匹敵するヴィンテージイヤーが07年でした。勝ち馬のアドマイヤオーラは弥生賞を連勝し、牡馬クラシックの有力候補に躍り出ています。2着のダイワスカーレットは桜花賞を制覇し、日本競馬史上に残る名牝に成長しました。3着ローレルゲレイロはスプリント路線に転じて高松宮記念、スプリンターズSを制する短距離王に君臨しました。さらに02年のタニノギムレットもここからダービー馬になりました。

一昔前まではクラシック候補生は、牡馬なら共同通信杯、弥生賞あたりからスタート、牝馬ならチューリップ賞が年明け緒戦というのが相場でした。寒くて馬場も悪い時期に無理することはない、と馬主さんも調教師の先生方も考えたからでしょう。

ところが近年、シンザン記念が重要なポジションを占めるのは、早めに賞金加算しておきたいという陣営の思惑に加えて、馬場造成技術と調教技術の向上が貢献しているのでしょう。もう一度、クラシック体系を見直す必要があるかも?そんなことを考えさせられた桜花賞でした。

×