きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

先週から約1年半ぶりに福島競馬が再開されました。ここに至るまでは様々な苦難があったことと思います。初日は朝6時ごろから競馬場にファンが集まり始め、開場時刻の午前8時45分には約1500人が列ができました。多くの競馬ファンの方が福島競馬の再開を待ち望んでいました。土日2日間で3万2000人の来場者があり活気が戻ってきました。

JRAは福島競馬再開に向けて、スタンド等施設修繕、放射線量低減を目的とした除染作業や芝の張り替え、ダートの砂交換に約42億円を投じ来場者への安全に努めました。また福島競馬場は、震災直後に避難所として住民の受け入れを行ない、昨年8月までピーク時で住民約550人がご利用になりました。競馬を開催することで多くの人が競馬場に集まり地域経済の活性化につながります。福島競馬場は、復興へ一歩前進するための役割を担っています。

第1回福島競馬は「福島復興祈念競馬」として売り上げの一部が被災地の復興のために寄付されます。報道のインタビューを受けたファンの方が「本当に復興に協力しようと思ってやってきました」と答えていたことがとても印象的で、多くの競馬ファンがこのような想いで競馬場に来てくれたことを大変うれしく思います。

福島を元気づけるため、復興のため、そして競馬を支えるファンのためにエキサイティングで魅力あるレースが行われるように、関係者の皆様にはご尽力いただきたいと思います。

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