きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週土曜、福島競馬場で行われる「福島牝馬ステークス」は、過去8回のうち単勝1番人気が馬券に絡んだのはわずか2回、二桁人気の馬の活躍も目立つなど、穴党派には魅力的な(?)出走馬にとっては複雑な女性心理を反映したかのような波乱のレース模様が続いています。

2009年には“無冠の女王”ベッラレイアが出走しましたが、見せ場すら作ることができず7着に終わっています。ダイワスカーレット、ウオッカとともに牝馬最強世代の一角として名を馳せていたベッラレイアは、オークス2着、秋華賞4着、エリザベス女王杯3着とあと一歩まで迫りながらも王冠を阻まれ続けていました。ベッラレイアにとり、次走に見据えていたヴィクトリアマイルは“無冠の女王”を返上できる絶好の舞台でもありました。そのためもこの福島牝馬ステークスは絶対に負けられないレースだったのです。

しかしそのベッラレイアの想いを打ち砕く雨が朝から福島に降り続けます。レーススタート時には馬場は不良となりベッラレイアはレースで敗れてしまいます。希望を託していたヴィクトリアマイルも、あと1頭という枠で除外となり想いを叶えることはできませんでした。

ベッラレイアの想いをよそに、優勝したブラボーデイジーは次走でヴィクトリアマイルに出走。ウオッカが凱旋したこの日、ブラボーデイジーは11番人気でレースに挑み2着に粘り周囲を驚かせました。

さてことしはどんな想いが交差するのでしょうか。

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