きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日本では桜花賞、皐月賞とクラシックが開幕しましたが、海の向こうはこれからです。5月5日には英2000ギニーとケンタッキーダービー、これでシーズンインという気分ですね。

イギリスでは先日亡くなった大種牡馬モンジューの産駒キャメロットが圧倒的な支持を集めています。2歳G1レーシングポストトロフィーを勝ったのはモンジュー産駒の先輩モティヴェーター、オーソライズドと同じですが、彼らは2000ギニーをスキップしてダービーを制覇しています。やはり2400mでこそ生きる血と考えられているのでしょうか。モンジュー産駒初のギニー馬が生まれるのでしょうか。

さて、昨日ノーブルミッションという馬が一般戦を勝ちました。現地マスコミは《ミッション・アコンプリッシュド》、馬名にかけて、使命を成し遂げた、と褒め称えています。父ガリレオ、母カインドは怪物フランケルとまったく同じ、昨年の2000ギニー馬の全弟ということになります。兄弟連覇に期待が膨らむのも当然でしょう。

シーザスターズの半弟ボーントゥシーも注目されています。父がダンチヒ系のスプリンター・インヴィンシブルスピリット、距離適性だけなら兄より上かもしれません。こちらも兄弟制覇がかかる一戦となります。

そのインヴィンシブルスピリットの代表産駒ロウマンの仔、モーストインプルーヴもかなり高い評価を受けています。ロウマンは距離の壁を克服して仏ダービーに勝っています。姉ラティスが仏オークスに勝っているように、ここ一番に強い底力があるのでしょうね。

血と血が紡ぎ出すドラマ、楽しみな春が到来しました。

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