きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.5.2

ようこそいらっしゃいませ。

今週東京競馬場では3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップが行われます。ダービートライアルとして行われたNHK杯を前身に1996年に創設され、今年で17回の歴史を重ねます。

創設当時、日本の競馬は輸入馬の急増とともにレベルアップする過程で、外国産馬が猛威をふるい続けていました。反面、出走できるレースは限られ、行き場を失った外国産馬に門戸を開放したのがNHKマイルカップでした。

第1回目から衝撃的なレースが続きました。外国産馬タイキフォーチュンが1.32.6の破格のタイムで初代チャンピオンに君臨すれば、第2回の覇者シーキングザパールは名牝の品格を見せ優勝。第3回のエルコンドルパサーは、トキオパーフェクトとの無敗馬対決を一蹴し、凱旋門の舞台でも名を刻みます。90年代後半、内国産馬保護が議論にもなるほど圧倒的な強さを見せた外国産馬が集い、壮絶に激突したNHKマイルCはまさに異次元の空間でした。

それが2000年以降になると状況は一転してきます。血統面でも押し上げられた内国産馬の活躍が目立ち始め、2002年にはテレグノシスが初めて内国産馬で優勝すると以降優勝馬からマル外馬の名は消えていきます。同時に、『マル外ダービー』の異名をとったNHKマイルカップは『3歳マイル王決定戦』、あるいはダービーとの『変則二冠』に様変わりしていきます。

今年のNHKマイルCはマル外馬の登録は1頭のみとなりました。歴史は変わり、強い内国産馬の激突となったその舞台で、出走各馬は内国産の血を世界に誇れる血統として創設当時の刺激を越えるレースでその強さを見せつけてください。