きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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1938年に兵庫県武庫郡鳴尾村で行われた優駿牝馬は、歴史を重ね今年で73回目を迎えます。優駿牝馬はイギリスのオークスに範をとり創設されたレースで、第1回の優勝馬にはアステリモアが輝きました。

このとき鞍上していた保田隆芳騎手は、当時まだ年齢18歳。史上最年少でのクラシック競走を制覇した保田騎手は、その後ダービー馬ハクチカラと共にアメリカへ遠征し「モンキー乗り」を持ち帰り、日本の騎乗スタイルを大きく変えることになります。

優勝したアステリモアも、母となりその後天皇賞馬や東京優駿馬、桜花賞馬など多くの活躍馬を輩出する母系を築き上げました。

距離が2400mに延びて迎える長い直線に苛酷な坂。今年出走する若き牝馬は、新緑の晴れる舞台でどのような美の頂点を魅せてくれるのでしょうか。その後の歴史を作っていく彼女たちのひたむきな想いに魅せられたいと思います。

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