きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.6.8

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クレイボーンファームといえば1950年のナスルーラを皮切りに、その息子のボールドルーラー、そのまた息子のセクレタリアト、ノーザンダンサーの血を伝えるニジンスキー、ダンチヒ、さらにミスタープロスペクターまでを繋養し、半世紀以上にわたって世界の競馬を牽引した名門牧場です。

そのクレイボーンファームの現在のエース級種牡馬がアーチとその息子のブレイムという布陣です。歴史的名門にしてはちょっと物足りない近況ですが、ブレイムは地上でただ1頭、あのゼニヤッタを破った馬ですね。一発大物を輩出する父系なのかもしれません。

そのアーチ産駒シェーンメーア(美浦・藤沢和雄厩舎)が今週日曜の東京5R新馬戦1800mで初陣を飾ります。アーチの母オーロラはG1阪神3歳牝馬Sなど4勝を上げたヤマニンパラダイスの全姉という血統で仕上がりが早く日本向きの適性も高いものがありそうです。

シェーンメーアの母父マリアズモンはレイズアネイティヴ系マジェスティックプリンスの末裔にあたります。同じレイズアネイティヴ系のミスタープロスペクターより史上初めて無敗で三冠に王手をかけるなど(結果は2着)競走生活も華やかで国民的なアイドルホースでした。

ところが競走馬としては地味だったミスプロですが、種牡馬としては大成功、逆にプリンスは父系消滅の危機に。そこに現れたのが孫のマリアズモンでした。01年モナーコス、10年スーパーセイヴァーと2頭のケンタッキーダービー馬を出して父系は甦ります。こちらも大物輩出系の血なのでしょうか。とくにモナーコスはダービーが10ハロンになって116年間で2分を切ったのはこの馬と伝説の名馬セクレタリアトだけ。とんでもないスピードを潜在させていたようです。大物降臨、そんな瞬間を見せてくれないでしょうか。