きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.7.14

ようこそいらっしゃいませ。

フランスのクラシックを勝ったディープインパクト産駒、ビューティーパーラーがイギリスへ移籍するそうです。馬主の発言権の強い欧米では珍しくないのですが、ちょっとビックリさせられました。

ヴィルデンシュタイン家はフランスを代表する馬主で凱旋門賞を4度も制覇するなど栄光に包まれてきました。世界的な美術商で東京でも画廊を経営しています。そんな関係からか日本への造詣が深い親日家でもあり、いち早くディープインパクトに目をつけたのでしょうか。

一方、調教師やジョッキーとの確執の多いことでも有名で、何度か所有馬を転厩させる“事件”を引き起こしています。移籍先のヘンリー・セシル厩舎も1980年代にはヴィルデンシュタイン家の馬を預かっていた実績があります。

セシル調教師は10度もリーディングトレーナーに輝き、その功労に報いて“サー”の称号を贈られています。今を時めく世界最強馬フランケルも彼の調教馬ですね。日本では考えられないのですが200頭を超える管理馬を擁し、2歳馬を確実に勝ち上がらせる手腕でも有名です。こちらでは藤沢和雄超卿師のようなイメージでしょうか。

さてビューティーパーラー、秋のローテーションはヴェルメイユ賞から凱旋門賞と勝手に思い込んでいたのですが、セシル師は別の選択肢も用意しているのでしょうか。11連勝中のフランケルは次走サセックスSでマイル路線を卒業、10FのインターナショナルSに向かう予定と伝えられます。ここにビューティーパーラーが挑んできたら、もうワクワクドキドキのクライマックスですね。