きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨秋の凱旋門賞に続いてキングジョージ制覇のデインドリームは、日本の吉田照哉さんが半分の権利を持っている関係で、この後は地元ドイツのバーデン大賞、凱旋門賞、ジャパンC、来年からは社台ファームで繁殖入りのスケジュールだそうです。

凄絶な追い比べの末、首の上げ下げで2着に敗れたナサニエルの全妹グレートヘブンズが昨日の愛オークスを完勝しました。この兄妹の母マグニフィシェントスタイルはとにかく産駒10頭すべてが勝ち上がり、うち8頭はステークスウイナー、うち6頭は重賞を勝っています。とんでもない現代の名牝系と断言して良いと思います。

長姉スタイルリスティックがノーザンFに輸入されています。まだ目立つ成績を上げた子供たちはいないのですが、アグネスタキオンの2歳牝駒がデビューを控えており、マンハッタンカフェの1歳牡駒も続きます。良血の底力を爆発させてほしいものですね。

さて、アメリカではエンパイアメーカーの勢いが止まりません。常にリーディング争いの最先端にいる大種牡馬ジャイアンツコーズウェイから首位の座を奪い返しました。もともとアメリカに残された産駒数は多いとは言えず、ケンタッキーダービー、プリークネスSをともに2着の大駒ボーディマイスターが熱発などで順調さを欠く中での首位奪還劇とあって層の厚さ、質の高さは圧巻ですね。

牝馬たちの頑張りが目を引きます。先週はグレースホールがG2デラウェアオークスを、ロイヤルデルタがG2デラウェアHを勝ち重賞2勝を上げました。外傷明けの久々でG1CCAオークスに挑んだインランジェリーは、最後方から追い込んで3着という結果でしたが、力のあるところは見せてくれたと思います。次が楽しみです。

産駒はダート、AW、芝を問わず走りまくり、距離も10Fくらいまでは平気でこなします。日本適性は母父サンデーサイレンスのフェデラリストで証明済み、またまた人気沸騰しそうなポストSSの新星が現れました。

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