きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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北海道新冠町の大栄牧場が、一度手放し乗馬となっていた10歳になるミツワオーロラを乗馬クラブから買い戻したエピソードが、スポーツ報知で取り上げられてました。

ミツワオーロラは現役時代、6戦して未勝利に終わりそのまま引退します。ミツワオーロラが引退時、メジロマックイーン産駒の成績は思わしくなく、産駒の重賞勝利も1997年から2005年まででわずか2勝。メジロの血への期待も薄いことから、ミツワオーロラは繁殖入りせず乗馬となります。紙面によれば、ミツワオーロラはその後乗馬クラブを転々とし、神奈川の乗馬クラブで人気の高い乗馬として活躍していたようです。大栄牧場では手をつくしてミツワオーロラを探し出し、繁殖として生まれ故郷へ彼女を買い戻しました。

メジロマックイーンだけでなく、メジロラモーヌ、メジロライアン、メジロティターン、メジロパーマーなど数多くの名馬を生産、所有してきたメジロ牧場は、昨年5月に解散を余儀なくされます。しかし、そのメジロの血を求めて、いま生産界では数少ないメジロマックイーン産駒の繁殖牝馬に期待が注がれています。ミツワオーロラもその1頭で、生まれ故郷に戻った彼女は今年ディープブリランテが歴史に名を刻んだダービー当日ステイゴールドと結ばれ、受胎も無事確認されました。

父ステイゴールド×母父メジロマックイーン。この黄金の配合をもつミツワオーロラの仔が産まれるのは予定では来年4月27日。埋もれていたメジロの血が蘇り、大栄牧場の想いをぜひ輝かせてください。

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