きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週行われた小倉記念ではエクスペディションが後続に2馬身半差をつけ快勝しました。夏の小倉競馬は、8月19日の北九州記念(GIII)で佳境に入り、9月2日の小倉2歳ステークス(GIII)でオーラスを迎えます。いつもであればシーズンオフを迎える小倉競馬場ですが今年から新たにレースが新設され、いま注目を集めています。

「ランナーよ、馬になれ!」と掲げられたこのレースでは、小倉競馬場の本場馬をコースにしたリレーマラソンで、1チーム4〜10人で1周約2キロのコースを21周し、競走馬ならぬ競走人が42.195キロのフルマラソンを走ります。出走枠は400チームで、仮装しての出走も認められています。当日はパドックから地下馬道を通って本馬場に入場し、スタート時にはレースで使うファンファーレも鳴らすようです。

ダートは参加者が走りやすいよう整備し、雨天で重馬場となってもマラソンは実施する予定となっています。主催のJTB九州ではリレーマラソンの付加価値を「イベント性の高さ」「会場の魅力度の高さ」の2側面で捉え、競馬ファン以外の参加も呼びかけています。

これまで地方競馬場で同様のイベントは開催されましたが、JRAでは初の試みで来年以降も開催していきたいとしています。海外では、競馬場にゴルフ場を併設しているところも多く、フランスのオートゥイユ競馬場はゴルフの練習場としても競馬場を利用できます。

今年新たに創設された小倉競馬場でのリレーマラソンが、競馬場の新たな活用に目を向けるきっかけになるといいですね。

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