きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週、新潟競馬場ではサマーマイルシリーズ第2戦関屋記念が開催されます。3歳馬以上の別定重量レースで、上位人気馬がきっちり結果を出す一方で、2004年2着のロードフラッグは10番人気、2005年3着同着のインセンティブガイ、ニューベリーは12番人気と10番人気、2007年3着のマイケルバローズは12番人気、2009年3着のマイネルスケルツィは13番人気、2010年3着のリザーブカードは10番人気と、二桁人気の馬が馬券に絡み周囲を驚かせています。

2006年、この年の関屋記念は初めて新潟の舞台へ挑むG1馬テレグノシスが人気を集めていました。NHKマイルC制覇後も重賞戦線で上位争いを演じてきたテレグノシスでしたが、勝ち星はというと2004年の毎日王冠以降から遠ざかり、2年ぶりの勝利を見据えてのレース参戦でした。東京競馬場を得意としたテレグノシスにとり、この新潟競馬場の長い直線はまさに久々の勝利を手にする絶好の舞台と思われていました。

いつものように後方からレースを進めたテレグノシスは最後の直線で前を行く馬を抜き去り一気に追い込みをかけます。しかし、テレグノシスの狙いは人気薄の馬によって砕かれます。テレグノシスと同世代の14番人気カンファーベストがなんと1着で駆け抜けたのでした。母父シンザンを持つ最後の競走馬となったカンファーベストは、このレースで2003年以来の勝利を手にしたのでした。そしてこの重賞勝利は、アンバーシャダイ産駒の最後の重賞タイトルとなりました。

新潟を舞台に今年はどんな想いが交差するのでしょうか。

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