きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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フランスの7月下旬からの1カ月は避暑地ドーヴィルを舞台に華やかにリゾート競馬が開催されます。昨日行われた欧州マイル戦線の頂上決戦ジャックルマルワ賞は過去3年のゴルディコヴァのような絶対的存在はいないのですが、G1馬、好調馬が顔を揃えて素晴らしいメンバーが揃いました。

1番人気エクセレブレーションはこの1年余りというもの、フランケルと戦い続け、2、3、2、2、2着と遂に勝てませんでした。しかしフランケル不在ならムーランドロンシャン賞など負け知らずで実力の確かさは折り紙付きです。2番人気はモーリスドゲスト賞連覇から連闘でここへ挑むムーンライトクラウドですがマイルは初体験となります。

3番手に吉田照哉さんのイリューシヴケイトが続きます。前走ロートシルト賞を逃げ切って絶好調での参戦です。セントジェームズパレスSのモストインプールヴド、コロネーションS勝ちのファーレンフォーユー、牡牝の3歳マイルチャンピオンが差なく追う展開になっています。

昨年の仏牝馬二冠を制し実績では一番のゴールデンライラック、ドバイデューティーフリーでG1初制覇のシティスケープ、近走不振ですが、イモータルヴァース、ティンホースもG1馬。イモータルヴァースは昨年このレースでゴルディコヴァを打倒、日本のマイルチャンピオンシップ㈯着以来をひと叩きされました。もう目移りがしそうな豪華メンバーです。

さて、レースはエクセレブレーションが1馬身1/4差で完勝、やはりと言うべきかフランケル不在ならモノが違います。というか、いつもエクセレブレーションの先の先にいるフランケルという馬の凄さを改めて知らされた気がします。“善戦マン”シティスケープが2着を確保し、イリューシヴケイトが短首の小差で3着に健闘しました。前走同様に早い馬場への対応力を感じさせる内容でマイルチャンピオンシップに来れば面白い存在になりそうです。4着ゴールデンライラックには距離が長かったようです。

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