きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は札幌と新潟で合わせて3つの重賞レースが組まれています。土曜札幌競馬場では夏のダート中距離重賞、エルムステークスが行われます。

もっか4連勝で、前走は2着に6馬身差をつけレコードタイムで圧勝したローマンレジェンドが出走を予定しています。ローマンレジェンドにとり初の重賞レースとなる舞台で、ダート界を牽引してきた王者エスポワールシチーが迎え撃ち秋の大舞台へ向け、互いに譲れない激突となりそうです。

ローマンレジェンドは当初芝でのデビューでした。しかし、2戦して結果が出ずに終わるとダート路線へ転向。未勝利戦で2着に6馬身ちぎり圧勝すると、1度も連を外さず圧巻の走りでオープン入りします。前走はまさに、新たに誕生した英雄がこの秋ダート界の勢力図を塗り替えるのではと胸高まるレース内容でした。

そのダート界の一端を担ってきた歴戦の雄・エスポワールシチーは今年で7歳になり一時は体力の衰えも懸念されるも、かしわ記念では地方の総大将フリオーソを一蹴。この秋、王座奪還へ向けて地方含めてG1 6勝の実力の健在を満天下に示しておきたいところです。

ローマンレジェンド56キロ。エスポワールシチー59キロ。新鋭を王者が迎え撃つに相応しい斤量差でしょう。この秋、ダート界の勢力図がどのように移り変わっていくのか、まずはこの北都を舞台にした夏の攻防に注目したいと思います。

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