きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週末のJRAは3日連続となります。土曜が2歳最初のG2レースデイリー杯2歳S、日曜が豪華メンバーが揃った天皇賞秋の前哨戦・毎日王冠、月曜祝日は古馬G2京都大賞典というプログラムです。日曜にはアメリカでトレイルブレイザーが出走、そしてパリ・ロンシャンではオルフェーヴルの凱旋門賞です。

スノーフェアリー、デインドリーム、ナサニエル、次々と有力馬が回避して1番人気に推されたオルフェーヴル。しかし昨日の追加登録で新たな強敵が名乗りを上げました。追加登録料は約1000万円、それなりの成算があるはずです。昨年の覇者デインドリームもこのステップを歩みました。

サオノアは仏ダービー馬、トライアル・ニエル賞も勝ちました。過去20年で10頭の凱旋門賞馬を出しているレースですね。父チチカステナンゴは社台ファームによって日本に輸入され初年度産駒がデビューした今年、不幸にも亡くなっています。一世一代の晴れ舞台での弔い合戦を飾れるでしょうか。

そのニエル賞2着のバイリルも急遽参戦を決めました。1次登録締切時にはデビューもしていなかった上がり馬です。アガ・カーン殿下の所有馬で主戦はクリストフ・ルメール騎手。さてルメール騎手、有力馬シャレータとどちらを選ぶのでしょう。

追加登録馬の最後はナサニエルの全妹グレートヘヴンズ。この馬も登録締切時点では未勝利の身でした。そこからアレヨアレヨの4連勝で愛オークスを制覇しています。斤量面でもっとも恩恵を受けられる3歳牝馬ですから、血統的背景からも不気味さが増します。

出否未定だったキャメロットもデットーリ騎手で来るようです。ジョセフ・オブライエン騎手が体重オーバーのための乗り替わり、それにしても豪華なピンチヒッターです。凱旋門賞当確といわれた春当時の勢いを取り戻せるでしょうか。

有力馬の出走断念が相次いだ割にはメンバーが揃いました。1番人気オルフェーヴルにとっても楽な相手ではありません。スミヨン騎手、渾身の騎乗に期待したいと思っています。

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