きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

今週から秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋と3週連続、1週間だけお休みを挟んで、エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ、ジャパンCとつづき、開催が変わって阪神、中山ではジャパンCダート、阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティS、そして有終を飾る有馬記念とG1のオンパレードです。ファンにとっては1年中でいちばん充実したシーズンを迎えます。

秋華賞はアパパネの牝馬三冠なるかが注目されています。96年に秋華賞が創設されて現在の三冠体制になって以降、達成したのは03年のスティルインラブだけです。

惜しかったのは昨年のブエナビスタ、オークスではレッドディザイアをハナだけ競り落としたのに対し、秋華賞ではハナだけしのぎきられました(3着降着)。

一昨年のダイワスカーレットもライバル・ウオッカがダービーに回り、絶好のチャンスと思われたオークスを体調不十分で出走回避、幻の三冠馬といっていいでしょうね。

こうして考えると“三冠達成”というのは実に難事業です。だから価値があるのでしょうが、アパパネにはぜひ至高の栄冠を手にしてもらいたいものです。

ことしのオークスはクラシック史上前例のない1着同着。新種牡馬ゼンノロブロイの仔が6頭も出走、しかも1、3、4着と掲示板に乗り話題の多いレースでした。ロブロイ産駒は秋華賞にも4頭が駒を進めてきました。いずれもオークス出走組です。消長の激しい3歳牝馬ということを考えれば、この“無事是名馬”ぶりは驚異的なことかもしれません。春同様、手に汗握る攻防を見せてください。

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