きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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マイル前後の距離では3歳馬のレベルが高いというお話をしました。それでは2000m~2400mの中長距離ではどうなんでしょうか?この距離に実績や適性があり伸びる素質を秘めるディープブリランテやワールドエースがリタイアしたのが問題を余計に分かりにくくさせています。

物差しになりそうなのはG2毎日王冠で古馬を一蹴したカレンブラックヒルでしょうが、懸念がなくはありません。それは彼がここまで連戦連勝で来ていることです。後にも先にも無敗の天皇賞馬なんていないのですから。

一番イメージが近いのは怪物オグリキャップです。彼は2歳時初期に800m戦で2度取りこぼしていますが、その後は地方で8連勝、中央で6連勝と不敗神話を積み重ね、古馬との手合わせも高松宮杯(当時2000m)、毎日王冠で強豪相手に軽くクリアして見せました。

ちょっと負けるイメージが湧かなかったですね。でも現実にはタマモクロスの2着に敗れました。でもカレンブラックヒルには我々の想像を裏切るような走りと結果をぜひ残してほしいです。それが歴史を変えるということなのでしょうから。

オルフェーヴルの凱旋門賞、ゴールドシップの菊花賞と勢いのあるステイゴールド産駒のフェノーメノは母ディラローシェの半兄にインディジュナスがいます。香港を主戦地に70戦15勝のタフネスぶりを発揮し、実はステイゴールドと4度対戦し1勝3敗の実績を残しています。唯一先着したのはスペシャルウィークの勝ったジャパンC2着、ステイゴールドは6着と無念の涙を飲んでいます。宿敵同士の配合で、これも競馬の楽しみの一つですね。

有力視された菊を自重してここ一本のローテーション、同馬主のルーラーシップなど先輩に真っ向からの挑戦、イサギが良くて好感が持てる若武者ぶりです。でも、このカテゴリーは5歳世代中心の先輩が強そうですね。5歳以外でもスミヨン騎手がこのレースのためだけに来日、連覇をめざすトーセンジョーダンも不気味ですね。

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