きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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13ものG1を集めたブリーダーズカップ(BC)が閉幕しました。有力牡馬が次々とリタイアして盛り上がりが心配されましたが、牝馬勢は頑張りましたね。

レディースクラシックは昨年の覇者ロイヤルデルタ、6戦6勝と破竹の勢いを見せるマイミスオーレリア、休養を挟んで10戦不敗のオーサムフェザー、牝馬二冠で強い勝ち方をしてきたクエスティングと考えられる最高のメンバーが挑むハイレベル戦になりました。

結果はロイヤルデルタがマイミスオーレリアに1馬身半の完勝。牡馬に混じってもと思わされる横綱相撲でした。この馬、日本に輸入されているエンパイアメーカー産駒ですね。ちなみにこの一戦で首位争いをするジャイアンツコーズウェイ、スパイツタウンを抜いてリーディング1位に踊り出しました。ケンタッキーでは輸出したことを悔やんでいるでしょうね。

印象に残ったのはBCマイルでしょうか。フランケル以外には負けないと思われていたエクセレブレーション、彼がなんとワイズダンの4着と完敗のありさまです。馬場の違いや体調、とくに1分31秒78なんて速い時計で走ったことのない馬ですから戸惑いがあったのかもしれません。

世界チャンピオン決定戦という意味では、ロンシャン(凱旋門賞シリーズ)だけでは語れなくて、アスコット(チャンピオンズシリーズ)を加えても不十分で、BCやジャパンC、香港国際デーなど、いろんなお国柄、コースの違いも含めて考えなければならない時代でしょう。

もちろんJCデーには現行のレース体系でいえば、エリザベス女王杯、マイルCS、スプリンターズS、場合によっては朝日杯フューチュリティS、阪神ジュベナイルF、ここまで追加する必要があるかもしれません。日程の問題も悩ましいですね。JRAの英断次第でしょうが、考えてみたいテーマです。

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