きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.11.11

ようこそいらっしゃいませ。

今日のエリザベス女王杯は来週のマイルチャンピオンシップ、そしてジャパンC、ジャパンCダートへと続く国際シリーズジャパン・オータムインターナショナルの第1戦となります。

賞金総額が約12億円(1500万ドル)と世界トップクラス。外国調教馬が3着までに入れば褒賞金がオンされます。ちなみに女王杯を連覇したスノーフェアリーはそれぞれ優勝賞金9000万円プラス褒賞金9000万円で計1億8000万円と倍付けの大盤振舞いに浴しています。外国馬にとってかなり魅力的なインセンティブでしょう。

ところが今年は女王陛下の即位60周年を祝いダイヤモンドジュビリーの特別な冠を戴いたにもかかわらず、外国からの参戦馬はゼロということになっています。次週のマイルチャンピオンシップも同様です。

良く言われるように日本の固い馬場が敬遠されているのも一因、国際的に厳しすぎると言われる検疫の問題もあるのでしょう。でも先週オーストラリアで行われたメルボルンCは日本以上に厳格な検疫制度の下で多数の外国馬が参戦しました。ブリーダーズCマイルは1分31秒78の決着でした。日本のトレイルブレイザーが出走した(4着)BCターフも2分22秒83という高速時計での戦いになっています。馬場も検疫も日本特有の問題ではないと考えるべきでしょう。

本質は国際競馬社会における日本競馬の地位、日本国内での競馬の社会的認知の低さにあるのかもしれません。ジャパン・オータムインターナショナルという国際レースが、賞金稼ぎの場であっても、勝ちに行くレースになっていない?凱旋門賞、英チャンピオンズシリーズ、BCデーなどと同列には論じられないということなのでしょうか。

対象レースが4週にわたっているため、チャンピオンシップ決定戦として分かりにくさもあります。前述の大レースは1日かせいぜい2日の間に、さまざまなカテゴリーの頂上決戦が展開されます。ドバイや香港でも当然のようにそうしています。馬券売り上げと天秤にかけると難しい判断ですが、競馬が本来持つカーニバル性を取り戻す方法はないでしょうか?それが国際社会、国内世論の理解を進めると思うのですが。