きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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いよいよ中央競馬も3日間を残すのみの最終週となりました。となると気になるのは各種リーディングの行方です。ジョッキーは若手の浜中俊騎手が127勝でトップ、追いかける蛯名正義騎手は118勝と9勝差をつけられています。残る3日間で大逆転はあるのでしょうか。

トレーナーは角居勝彦調教師が55勝で首位に立っています。2位の池江泰寿調教師が54勝で猛追し、関東では藤沢和雄調教師の50勝が群を抜いています。

種牡馬は全体も2歳もディープインパクトですね。最後の3日間でディープ軍団が壊滅して、追うキングカメハメハ産駒が勝ちまくり有馬でも上位独占、なんてことにならない限りディープ王国は揺るがないでしょう。ファーストシーズンサイヤーでブラックタイドが頑張っています。ディープインパクトの全兄という血統です。こちらもどうやらチャンピオンに輝きそうです。

北米の種牡馬リーディング争いが大変なことになっています。今月初めまでエンパイアメーカーが首位をキープしていたのですが、先々週にジャイアンツコーズウェイがトップに立ち、先週はスパイツタウンが大逆転劇を演じました。北米競馬は12月31日の大晦日まで開催されますからまだ目の離せない状況が続くのでしょうが、産駒数の差ではジャイアンツ、スパイツ優勢でしょうか。

ジャイアンツコーズウェイはマイルと10F中心にG1を6勝、フランケル以前の近年では最強ホースに君臨した名馬です。大種牡馬ストームキャットの後継としての活躍も目覚ましく、09年、10年とリーディングに輝き、昨年は惜しくも2位でしたが、王座奪還に虎視眈々と狙いを定めています。マイルチャンピオンシップのエイシンアポロンを出すなどパワー勝負になれば日本の馬場でも能力を発揮します。

スパイツタウンはミスプロ系ゴーンウェスト産駒でBCスプリントを制覇した生粋のスプリンターですね。JRAではこれまで6頭が出走、4頭がJRA計14勝を上げています。JRA以外でも代表産駒のドスライスが交流G3クラスターC勝ち、勝ち鞍すべてダート戦で距離も1400m以下に集中しています。まさにアメリカ競馬の申し子、といったところでしょうか。

さて、今日から有馬記念の馬券発売が開始されます。最後の最後は笑って締めくくりたいものですね。

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