きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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きょうの京都競馬場、秋華賞が行われます。桜花賞、オークス(同着)と勝ち進んだアパパネがいよいよ牝馬三冠の最終関門にチャレンジします。

一方、穴馬として注目されているのがディアアレトゥーサ。ナカヤマフェスタの半妹にあたります。凱旋門賞の健闘は“リボーの血が騒いだ”といわれました。母ディアウィンクにはリボー直仔のヒズマジェスティが2代目と4代目にクロスされているからです。

ご存じのようにリボーは凱旋門賞連覇を含めて16戦16勝の名馬。ほとんどのレースを圧勝しており、底しれない力の持ち主だったと伝えられます。

産駒は凱旋門賞2勝、愛ダービー3勝、英セントレジャー4勝とタフさが要求されるレースで活躍しており、典型的なヨーロッパ血統といえるかもしれません。

父トーセンダンスは、ご存じダンシングキーの息子でダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムードのG1姉兄とは全兄弟という超良血を見込まれてセレクトセールでは3億7500万円の高値がつきました。

残念ながら競走馬としては大成できませんでしたが、一族は種牡馬、繁殖牝馬として大成功していて、“化ける”可能性は十分に残されているだろうと思います。

ディアアレトゥーサはこの両親の血を受け継ぎ、父トーセンダンスにヒズマジェスティの全兄グロースタークの血が流れているため、ナカヤマフェスタよりさらにリボー色が強調された配合です。

底力の確かさは疑いないでしょうが、アパパネが得意とする瞬発力勝負になったら、どうなんだろう?でもなぁ、中山2000m(紫苑S)を1分58秒8で走るスピードは、サンデーサイレンス譲りなのかもしれませんね。

馬券締め切り直前まで悩ましさがつきまといそうです。

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