きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.2.9

ようこそいらっしゃいませ。

今週の共同通信杯、ビッグロマンスという馬が挑戦します。彼は芝1600mの新馬戦5着の後はダート路線に転じて、前走はG1全日本2歳優駿を強い競馬で勝ち上がってきました。

共同通信杯に出走して後にダート王にのし上がった馬には、最近では07年のフリオーソ、08年のスマートファルコン、まさにチャンピオンクラスが顔を揃えています。でも横綱級でも芝では通用しなかったというのが現実でした。

フリオーソは父ブライアンズタイム、スマートファルコンは父ゴールドアリュールですから、まぁ、筋金入りのダート血統といっていいのでしょうね。ところがビッグロマンスはグラスワンダー産駒で、この血がダート重賞を勝ったのはトゥインクルレディー賞のヒロアンジェロと前走のビッグロマンスだけです。どちらかいえば、芝向きの血統という評価が一般的です。

祖母にマックスフリートの名前が見えます。東海公営で《女オグリ》の愛称で親しまれた女傑で23戦16勝と活躍、安藤勝己騎手が主戦ジョッキーでした。じゃあ、ビッグロマンスは祖母の影響が強いのか?

それはそうなんでしょうけれど、マックスフリートは繁殖牝馬としても有能で産駒ミラクルオペラは帝王賞2着、JCダート3着と一線級に混じって見劣りのしない競馬をしました。孫の代になるとビッグロマンスの半兄サンライズマックスが中日新聞杯、エプソムC、小倉大賞典と芝の重賞を勝っています。一概にダート血統といいきれない要素を秘めているようです。

あとは力関係だけということになりそうですが、お天気が怪しい雲行きになっていますから、力のいる馬場になればこの馬に大きく味方しそうです。エリート馬同士の戦い、そんなイメージのレースですが、非エリート馬の挑戦、そうした一面も楽しい共同通信杯です。