きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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韓国から嬉しい便りが届きました。釜山競馬場で行われたKRAカップマイル(G2・ダート1600m)にソスルデムンという馬が勝ちました。日本でいうと皐月賞にあたるクラシックレースということです。父が東北の英雄・メイセイオペラという血統です。苦難に直面する岩手の方々への励ましになれば嬉しいですね。

メイセイオペラは1999年のフェブラリーSを中央馬相手にまったく危なげなく2馬身差の楽勝劇を演じた実力馬です。地方在籍のまま中央G1を制覇したのはこの馬だけです。それにしてもフェブラリーSに向かった理由がとても格好いい。挑戦ではなく確勝を期したからだと伝えられます。

当時の地方競馬は南関東のアブクマポーロ、岩手のメイセイオペラが2強として席巻していました。一方の雄アブクマポーロが川崎記念に向かったことから、こちらの方が相手が楽と踏んだ佐々木修一調教師の判断でした。2強がそれほど傑出して強かったということです。

父がニジンスキー直仔のマイナー種牡馬グランドオペラで母の父は宝塚記念3着があるタクラマカンという血統です。タクラマカンはとてもグッドルッキングホースで個人的には大好きな馬でした。力強く美しい栗毛の馬体はタクラマカン譲りだったのでしょうか。この血が絶えなかったことが嬉しく感じられます。

ソスルデムンはメイセイオペラの韓国での初年度産駒の1頭、まだこれから活躍馬を出してくれそうです。ジャパンCダートやフェブラリーSにやってくるような“韓国の英雄”を出してください。

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