きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

いよいよ今週から関東圏での競馬が見られることになります。ファンのみならず関係者にとっては、待ちに待った再開です。

この1ヶ月あまり、本当に大変だったと思います。調教師さん、厩務員さん、騎手の皆さん、馬主さん、そして牧場の方々も気が気じゃなかったでしょうね。とりあえず再開されて良かったです。競馬があって馬券が売れて被災地復興支援が成り立つのですから。復興にはお金がいくらあっても足りません。競馬にできることも少なくないと思います。

JRAの皆さんも今回は被災者の気持ちを第一に考えて、かつ競馬のイメージを損なわないように、慎重な上にも慎重なジャッジをその都度してきました。不満をいったらキリがありませんが、とくに大きな社会的批判、ケイババッシングが起きることもなく、リスクマネジメントとしては適正な範囲内で、良いリーダーシップを発揮したのではないでしょうか。

しかし、すべてはこれから、というのも厳しい現実です。ホースマン個々にできることはささやかなものでしょうし、JRAがやれることにも限度があります。法改正や一時的な臨時措置など政治的・行政的なリーダーシップが、ときには必要とされる場面も出てくると思います。そのための農水省所管なのですから。

競馬再開を機に、もう一度、競馬本来のあり方、あるべき競馬の姿を考えてみたいと思います。

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