きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ことしの天皇賞、父仔2代制覇の話題をお届けしています。スペシャルウィークとブエナビスタ、シンボリクリスエスとアリゼオ、ゼンノロブロイとペルーサがその偉業に挑みます。

3200mの時代には、シンザンとミホシンザンの父仔、メジロアサマ、ティターン、マックイーンのメジロ一族が3代制覇という大偉業を成し遂げていますが、2000mに距離短縮された86年以降は途絶えています。やはりそれなりに時間がかかるものなのでしょう。積み重ねというか伝統の力が必要なようです。

今夏、ドーヴィルのジャックルマロワ賞でドバイミレニアム、ドバウィ、マクフィの父子孫の3代制覇が実現しました。ジャックルマロワ賞は90年の歴史があります。それくらいでないと偉業は生まれないのでしょう。

それにしてもこの血統は凄いです。ドバイミレニアムは病気のため1世代しか残せなかったのですが、ワンチャンスでドバウィを輩出し、ドバウィも初年度産駒からマクフィを出しました。そのマクフィはことし限りで引退、来年からは種牡馬生活に入りますから楽しみです。

偉大な血というのは、そういうものなのでしょう。サンデーサイレンスは1世代目からいきなり皐月賞、ダービー、オークス馬をまとめて出しました。そのサンデーの血を引くゼンノロブロイはペルーサが初年度。さて、どんな血の物語を見せてくれるのでしょうか。

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