きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜に行われた仏ダービーをリライアブルマンが勝ちました。父ダラカニ、その父ダルシャーンに続いて父子3代制覇になります。この3代すべてを管理してきたのが、アラン・ド・ロワイエ=デュプレ調教師です。アガ・カーン殿下の専属トレーナーとして有名な方ですね。

向こうでは馬主と調教師との関係が深くて、大オーナーはほとんど専属調教師に愛馬を預けます。騎手も当然のように専属ジョッキーというのが普通です。ときにはトラブルで仲違いみたいなこともあるのですが、基本的には人と人との絆が競馬の根底に流れています。

馬主がオーナー兼チームリーダーで調教師や騎手やスタッフがそれに従うのが基本形です。チーム毎に個性があり、やり方もさまざまです。それが競馬の“味つけ”になってくるのでしょうね。

日本の場合、馬房制限の関係で専属制は事実上不可能です。馬主中心に組み立てられている欧米の競馬の仕組みとJRA主体の日本の競馬システムの違いなんでしょうが、学ぶことは少なくなさそうです。

さて、リライアブルマンはこれで3戦3勝です。土曜の英ダービーで強い勝ち方をしたプルモアともども今年はフランス調教馬の勢いがいいですね。秋の凱旋門賞が盛り上がりそうな気配がいっぱいです。

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