きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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一昨日の話題になってしまうのですが、地方競馬のスーパースプリント戦ファイナルのゴールを笠松のラブミーチャンが真っ先に駆け抜けました。一昨年の全日本2歳優駿を5戦5勝と無敗のまま逃げ切って2歳馬の身でNRAの年度代表馬に輝いたほどの馬です。

その後は芝のレースを使われたり、体調が整わなかったり、不本意な競馬が続いていましたが、やっと本領発揮しました。父サウスヴィグラス同様に距離は短いほどいいのでしょう。

スーパースプリント、800mから1000mの超短距離戦、それにしても強い競馬でしたね。スタートからジーエスライカーとびっしり馬体を併せて、直線で見事に突き放し1馬身半、もちろん最速上がりです。ちなみにジーエスライカーも同じサウスヴィグラス産駒で3着以下を5馬身もちぎったのは立派でした。

サウスヴィグラスは中央と交流競走を舞台に33戦18勝の猛者。1200m以下のダート戦では13-3-2-1と圧倒的な強さを誇りました。とくに6歳から7歳にかけて交流重賞を6連勝、うちレコード駆けが3度とスピードは群を抜いていました。東京盃2着を挟んで引退レースとなったJBCスプリントで遂に念願のG1制覇を成し遂げています。快速の血が確実に伝えられていることが何より嬉しいです。

さて、ラブミーチャンの今後ですが、オーナーのドクターコパこと小林祥晃さんの強い要望で被災地岩手へ遠征してクラスターC1200mをめざすそうです。サウスヴィグラスも勝ったゆかりのレース、被災地の人々を元気づけるような快速を見せてください。

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