きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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もうこれは黙って買うしかないだろう、そんな馬名を戴いたサラブレッドがデビューします。スペイン語で《なでしこ》を意味するクラヴェジーナ、きょうの新潟5Rの新馬戦が初陣となります。

馬主は当協会員のクラブ法人・G1レーシングさんで今年の2歳馬が第1世代ということになります。先日の中山最終週にデビューしたメジャーアスリートがいきなり2着と幸先の良いスタートを切っています。クラブ初勝利を《なでしこ》が飾ってくれるのでしょうか。

流行りものにあやかったというだけではなく、半兄ムーンリットレイクという血統背景も魅力ですね。3歳4月デビューの未勝利戦を楽勝し、2戦目のプリンシパルSでトーセンレーヴとクビ差2着の好勝負、惜しくもダービー出走権を逃しファンを残念がらせました。その後もラジオNIKKEI賞を除外になるなど不運でしたが、適鞍へ回ればさすがに強く500万特別を大楽勝して秋の飛躍が期待される上昇馬に名乗りをあげています。

父がディープインパクトからアグネスタキオンに変わっていますが、母系の確かさは疑いようがなく、母ムーンライトダンスの1歳上の半兄グレイスワローは愛ダービーで英ダービー馬ノースライトを倒しています。また凱旋門賞を勝ったバゴをタタソールズ金杯で破るなど少々ムラでもここ一番の底力は相当なものでした。《大物食いの血統》、そんなイメージが強烈にあります。

そう言えば《なでしこJAPAN》も大物を食い続けて、遂に世界の頂点を極めています。クラヴェジーナにもそんな個性派に育ってほしいと思います。

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