きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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『コンドルが飛んで行く』という歌をご存じでしょうか。サイモンとガーファンクルの哀切なデュオで大ヒットした曲です。名馬エルコンドルパサーはオーナーの渡邊隆さんがこの曲が大好きだったことから名付けられたそうです。

競走馬としてのエルコンドルパサーはご承知のようにG1を3勝、凱旋門賞2着など傑出した成績を残しました。種牡馬としても極めて優秀でわずか3世代を残しただけですが、ヴァーミリアン、ソングオブウインド、アロンダイトと3頭のG1馬を輩出しています。早逝したのが惜しまれてなりません。残る期待は母の父として底力を見せてくれることですが、キングマンボにサドラーズウェルズという黄金ニックスを持ち、サンデーサイレンス系種牡馬との相性も良さそうです。

さて、名曲『コンドルは飛んで行く』ですが、サイモンとガーファンクルはカバーバージョンでもともとはペルーに伝わるフォークロア(民俗曲)をベースにダニエル・アロミア=ロブレスという人が作曲したものです。

この南米に伝わる壮大な伝承を受け継いだ馬がいます。新潟の土曜6R新馬戦に出陣するレッドロブレスがその馬です。父ゼンノロブロイ、母の父エルコンドルパサーの血統で母の父から連想されたダニエル・ロブレスを由来としています。オーナーは日曜の小倉記念で重賞連覇に挑むイタリアンレッドの東京サラブレッドクラブですね。なかなか味わい深い馬名をつけてくれたものです。新潟の空にコンドルのように勇壮に羽ばたいてくれるでしょうか。

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