きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.8.6

ようこそいらっしゃいませ。

馬主にになられる方はたいていロマン好きなのでしょうか。馬名にも壮大な悠久ロマンを秘めたものが少なくありません。函館2歳Sに出走のパチャママもそんな1頭ですね。

南米アンデス山脈沿いの広大な高原地帯で繁栄したインカ帝国、80もの民族を束ねる公用語はケチュア語とされていたそうです。高級毛織物のアルパカ、プーマ(ピューマ)、クォンドル(コンドル)などはケチュア語が語源で日本でも普通に使われています。

パチャママのパチャは大地、ママは母を意味していて、パチャママは“母なる大地”、“大地の女神”を指すことになります。セレスハントで知られるオーナーの岡浩二さんはその他にもウアジェトなど古代エジプト神話に由来する馬もお持ちです。頭部にコブラの飾りものを付けた女神のことですね。

父ファスリエフは今年から産駒デビューの新種牡馬ですが、なかなか好調な滑り出しを見せています。ヌレイエフと母父ミスタープロスペクターの配合で、有無を言わせぬ絶対的なスピードが売りものでしょう。自身2歳時にG1・2勝を含む5戦5勝の実績を残しています。母系も優秀で半妹は今年の愛1000ギニーなどG1・4勝と旋風を巻き起こしているミスティフォーミーの母ですね。

さて、モハメド殿下のエクセルシオールの前走は楽なペースで逃げを打ち、まだ余裕があるように見えました。父エクシードアンドエクセルはデインヒル系の快速馬で、母父ザフォニックも英2000ギニーを勝ったスピード馬でした。ザフォニックは青葉賞のルゼル、ニュージーランドTのザカリヤと日本適性をうかがわせる産駒を出しています。ここは将来を占う一番になるのでしょうか。