きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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海の向こうのディープインパクト産駒がなかなかの頑張りです。先週はフランスでアクアマリンという牝馬がデビュー2連勝を飾り、これで重賞戦線へ名乗りを上げることになるのでしょうか。オーナー・ウィルデンシュタイン家の主戦ジョッキーのクリストフ・スミヨン騎手が騎乗しています。楽しみですね。

さて、“お盆興行”とでもいうのか地方は重賞レース目白押しの今週、第1弾は門別でブリーダーズゴールドCが11日に開催されます。地元の女王クラキンコの出走で盛り上がることでしょうね。

ちょっと注目してみたいのはロールオブザダイスという馬。不振続きですが、角居勝彦厩舎から鹿戸雄一厩舎へ転厩3走目、そろそろ変わり身が見られないものでしょうか。そもそも戦ってきた相手が違いすぎます。一昨年の佐賀記念ではスマートファルコンの2着、続くダイオライト記念がフリオーソの3着、昨年はマーキュリーCでカネヒキリの3着と奮戦続きです。いずれもチャンピオンの中のチャンピオンといえる実力馬です。

それに何といっても鹿戸調教師の存在が気になります。この人、開業初年度に勇退調教師から引き継いだ馬を立て直し、G1戦線で大活躍させた“仕事人”なのですから。2歳時の強行軍で調子を落としていたエフテマイアを見事に立て直して桜花賞、オークスでともに2着に導いています。

圧巻はスクリーンヒーローでした。じっくり休養させて夏の札幌は1000万特別から再出発、秋にはジャパンCを制覇するまでに成長させました。開業初年にしてすでに“辣腕仕事人”の風貌が漂っていました。オーナーの東京サラブレッドクラブも見ていたのでしょうね。

ロールオブザダイスは転厩緒戦が芝の阪神大賞典でした。かなり風変わりなレース選択です。平均ペースを持ち味とし少し生ズルいところがあるこの馬に芝のレースでスピードを経験させる狙いだったのでしょうか。今回の2000mは得意距離といっていいでしょうから、久しぶりに鹿戸師の“仕事人”ぶりを見たいなぁと思っています。

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