きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.8.10

ようこそいらっしゃいませ。

今週はサマースプリントシリーズ第3弾の北九州記念に注目です。サマー2000シリーズは七夕賞、小倉記念を連勝したイタリアンレッドがボーナス賞金をほぼ手中にした感じですが、こちらの方はまだ勝負が終わっていなくて、場合によっては、最終戦のセントウルSにまで決着が持つこれこむかもしれません。

現時点では函館スプリントSを余裕残しで勝ったカレンチャン、アイビスサマーダッシュで強い競馬をしたエーシンヴァーゴウが他馬より半馬身くらいは抜け出した印象でしょうか。カレンチャンは28日の札幌キーンランドCを予定していますが、エーシンヴァーゴウは北九州記念で勝負を決めにきます。

ヴァーゴウの馬名は夏の星座・おとめ座に由来しています。この季節に走らなくていつ走る、みたいな名前ですね。オーナーは当協会員の栄進堂さんです。週末の当サイト《NAKAYAMA Post》のコメントにご注目を。

当協会員はサマースプリントシリーズとの相性が良いのでしょうか。昨年は青山洋一さんのワンカラットがチャンピオンに輝きました。父ファルブラヴというところまでエーシンヴァーゴウと同じです。ジャパンCを含めてG1を8勝もしたヨーロッパの一流馬ですが、走る産駒はなぜか牝馬ばかりで短距離に偏っています。マイルG1のクイーンエリザベス2世Sを勝ったほどですから、間違いなく豊かなスピードを秘めていたのでしょう。それにしても意外な一面を開花させたという印象が強いですね。

現役時代に吉田照哉さんに買われて社台ファーム入りしたのですが、このワールドクラスのホースマンは実に常識に捉われない人です。スピード志向が強いと思われていたデュランダルと重いヨーロッパの馬場で活躍したエリンバードを交配させて、オークス馬エリンコートを誕生させてしまうような“変人”です。ファルブラヴの成功も自由な発想の賜物なのでしょう。

ところで北九州記念が現行の距離に短縮された06年以降でアイビスサマーダッシュを勝ってここに臨んだ馬は3頭いますが、09年のカノヤザクラの3着が最高で、06年のサチノスイーティー、昨年のケイティラヴはともに13着に大敗しています。1000mの直線競馬とコーナーを2つ回る1200mの違いでしょうが、エーシンヴァーゴウには克服して不思議はない強さを感じます。夏空におとめ座を大きく輝かせてください。