きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨日は北の盛岡を舞台にドスライスが凄い競馬を見せました。これでダート1200mは2連勝ですから距離が合ったのでしょう。それにしても良馬場で1分10秒4は速いですね。逃げたラブミーチャンの息が上がるのも仕方がありません。

ドスライスはアメリカ生まれの外国産馬で、父スパイツタウンはゴーンウエスト直系の一流スプリンター、母父セイントバラードは名牝グローリアスソングやタイキシャトルを出したデヴィルズバッグの半弟という良血です。まだ成長の余地があるような気がします。

さて、今日は舞台を南の佐賀に移してのサマーチャンピオンです。ここでも外国産馬のエーシンクールディが注目の的ですね。中央から笠松に移籍して、笠松、金沢、名古屋で走り、4馬身、6馬身、8馬身と走るたびに着差を広げています。

父ディストーティッドユーモアはケンタッキーダービー馬のファニーサイドをはじめ数々のG1ホースを輩出して、昨年の全米リーディングサイヤーランキングは、ジャイアンツコーズウェイに小差の2位と急上昇中です。今年の種付け料が9万ドル、これ以上となるとほんの数えるほどで、すでに大種牡馬の風格をただよわせはじめています。

母の父ストームキャットはブルードメアとして極めて優秀で、日本ではタイキシャトルとの間にメイショウボーラー、同じくレッドスパーダなど名マイラーを出しています。もちろんダートは鬼中の鬼の血統ですね。

生産者は昨年の当協会のアメリカ研修でいろいろお世話になったウィンチェスターファームの吉田直哉さんというのも嬉しいです。エーシンの栄進堂さん、エイシンの平井豊光さんが走らせることが多く、エーシンジーライン、エーシンジーライン兄弟がオープン級に出世しています。エーシンクールディも順調なら重賞初制覇、また獲得賞金でウィンチェスターファームの代表産駒の座を占めるかもしれません。

今回は相手が格段に強くなった気もしますが、底を見せていない上昇度で好勝負してくれないでしょうか。

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