きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.8.17

ようこそいらっしゃいませ。

札幌記念でレッドディザイアが帰ってきます。昨年暮れの有馬記念以来ですから8ヶ月半ぶりになります。思えば昨年の彼女は長い旅路を歩んできたものです。

年明け緒戦はドバイのマクトゥームチャレンジカップR3(G2)、スローペースを後方から差し切って強い競馬を見せました。このときの2着がグロリアデカンペオンで、彼は本番のワールドCもスローな流れを粘り切り優勝しています。ディザイアは直線で伸びを欠いて11着に退廃しましたが、勝ち馬からは5馬身ちょっとで展開のアヤと言っていいでしょう。

実はこの経験が今年生かされたのではないかと思っています。ドバイ・メイダン競馬場のコーナーがキツく、前が止まりにくいタペタ馬場の特性を100%生かし切ったのが、逃げたトランセンドであり、ヴィクトワールピサだったのです。藤田騎手やデムーロ騎手に聞いてみないと分からないのですが、競馬にはけっこう“他山の石”みたいなところがあるものです。

宝塚記念を鼻出血で取り消して、秋はアメリカに遠征しました。この馬、見かけによらず立ち回りが上手なところがあって、阪神の2200mはピッタリと思っていたから少し残念でした。アメリカでも力を出し切れたとは言えずトライアルが3着、本番のブリーダーズCフィリー&メアターフは4着に終わりました。世界は広いもので、ちょっとしたことで着順が変わります。それだけ力の差がミクロの領域なのでしょう。万全で臨めば、悲観する必要なないと思わされました。

本当に忙しい1年でしたが、休養たっぷりで帰ってきました。賢い馬ですからレースが近づけば自分で臨戦体制に入ります。久々でも能力の片鱗は見せてくれるでしょう。まずは“赤い旋風”の帰還を喜びたいものです。