きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.8.28

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今年の英ダービー馬で凱旋門賞でも本命視されていたプールモア、本番まで1ヶ月足らずとなって引退が決まったそうです。ダービーでの稲妻がきらめくような末脚が忘れられません。

原因は後肢で前脚の蹄を傷つけてしまったということです。踏み込みの深い馬だったのでしょう。同じような現象に苦しめられた馬に日本ではシンザンがいます。故・武田文吾調教師は工夫を重ねて前肢の蹄を保護する“シンザン鉄”と呼ばれる装蹄法を発明します。戦後初の三冠馬誕生の裏には人馬のチームプレーがありました。

プールモアは仏アンドレ・ファーブル厩舎で調教された馬ですが、馬主はクールモアグループで来年以降は父モンジューと同じクールモアで種牡馬になるのでしょう。それにしてもクールモアのラインナップは凄いですね。サドラーズウェルズに始まってガリレオ、モンジューの両横綱、その父系の発展はとどまるところを知りません。

さて、本命候補のリタイアで凱旋門賞戦線も混沌としてきました。ブックメーカーの前評判は今のところ、去年の凱旋門賞で致命的な不利を受けながら3着に踏ん張り、今年もサンクルー大賞を勝つなど順調な牝馬のサラフィナから、連覇を狙うワークフォース、オーストラリアからここを勝つために移籍したソーユーシンク、キングジョージを圧勝した新星ナサニエルまで横一線です。

少し離れてパリ大賞を好時計で走破したメアンドレ、ゴルディコヴァの半妹ガリコヴァなどが惑星視されています。日本勢はまだ大穴候補の域を出ないようです。9月11日のトライアル・フォア賞次第ということでしょうか。