きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

日本馬か、海外馬の逆襲か

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は、東京競馬場でジャパンカップ、阪神競馬場で京阪杯が行われます。ジャパンカップは、今年1年の東京競馬場開催を締めくくるレースです。

ジャパンカップは1981年に創設されました。「世界に通用する強い馬作り」を目指し、外国馬をを招待して国内最強馬と競わせる舞台として誕生したのがジャパンカップです。創設当時は外国招待馬が上位を占めていましたが、近年では形成が逆転。海外馬vs日本馬の趣から、日本馬の最強を決める舞台になっています。

昨年はコントレイルが優勝しました。ディープインパクトの血を受け継ぎ無敗で三冠馬となったコントレイルのラストランとして選ばれたのがジャパンカップでした。古馬となり過去2戦勝利を逃したコントレイルでしたが、直線では3番人気オーソリティを2馬身ちぎって完勝。ラストランを勝利で飾りました。

今年のジャパンカップは18頭の出走となりました。過去10年1〜3着の枠番は、
・1枠 : 4-3-1
・2枠 : 2-0-3
・3枠 : 1-1-2
・4枠 : 1-2-0
・5枠 : 0-2-0
・6枠 : 0-1-0
・7枠 : 1-0-3
・8枠 : 1-1-1
となっています。過去10年のうち、8年つづけて1枠、2枠のいずれかの馬が3着以内に入っています。10番人気以下の馬が3着以内に入ったケースは2013年のトーセンジョーダン(11番人気、3着)のみ。極端に荒れることは少ないレースです。

土曜時点のオッズでは、ダノンベルーガが4.5倍、シャフリヤールが4.5倍、ヴェラアズールが4.6倍、ヴェルトライゼンデが9.5倍、デアリングタクトが11.1倍、オネストが13.7倍、テュネスが17.4倍、ボッケリーニが22.2倍、ユーバーレーベンが25.4倍、シムカミルが28.6倍、ハーツイストワールが28.9倍、テーオーロイヤルが35.9倍、グランドグローリーが39.7倍、カラテが39.7倍、ユニコーンライオンが42.8倍、シャドウディーヴァが155.2倍、トラストケンシンが202.7倍、リッジマンが210.7倍となっています。

今年のジャパンカップは3歳馬ダノンベルーガ、4歳馬シャフリヤールが総大将となって海外馬を迎え撃ちます。
海外馬のジャパンカップ制覇は2005年のアルカセット以降、途絶えています。オグリキャップとホーリックスのレコードが塗り替えられたアルカセットとハーツクライのハナ差激闘でした。今年、海外馬の逆襲はなるでしょうか。

東京開催を締めくくる激しいレースに期待が高まります。

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