きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳馬vs古馬

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日曜は、東京競馬場で天皇賞(秋)が行われます。今年で166回目の歴史を迎える伝統の一戦です。天皇賞の前身は1905年に行われた「エンペラーズカップ」で、その後「帝室御賞典競走」として行われ、戦中の中断を経て、戦後1947年に「平和賞」として復活。同年秋から現在の「天皇賞」に改称され、春は京都競馬場、秋は東京競馬場で開催されるようになりました。

昨年はエフフォーリアが優勝しました。皐月賞を制覇したエフフォーリアはダービー2着後、天皇賞(秋)へと直行。コントレイル、グランアレグリアの最強古馬を相手にゴール前、1馬身突き抜け2002年シンボリクリスエス以来となる19年ぶりの3歳馬による天皇賞(秋)制覇を成し遂げました。

今年の天皇賞(秋)は15頭の出走となりました。過去10年1〜3着の枠番は、
・1枠 : 1-3-0
・2枠 : 1-1-0
・3枠 : 1-0-3
・4枠 : 4-0-1
・5枠 : 1-3-1
・6枠 : 1-1-1
・7枠 : 1-2-2
・8枠 : 0-0-2
となっています。かつては1枠馬の活躍が目立っていましたが、ここ10年では3〜5枠の馬が3着以内に多く入っています。
10番人気以下の馬が馬券対象となったのは、2015年2着ステファノス(10番人気)、2017年3着レインボーライン(13番人気)の2頭のみです。ステファノスは前哨戦の毎日王冠で敗れて人気を落としてましたがクイーンエリザベス2世カップ2着の実績がありましたし、レインボーラインは不良馬場で持ち味のスタミナが発揮された展開となりました。極端な穴狙いは避けた方がよさそうです。

土曜時点のオッズでは、イクイノックスが2.9倍、ジャックドールが3.9倍、シャフリヤールが5.1倍、ダノンベルーガが7.9倍、ジオグリフが11.0倍、パンサラッサが16.8倍、マリアエレーナが18.9倍、ポタジェが25.4倍、カラテが31.8倍、ノースブリッジが43.8倍、ユーバーレーベンが61.3倍、バビットが115.3倍、アブレイズが150.7倍、カデナが169.3倍、レッドガランが194.5倍となっています。

今年の天皇賞(秋)には、皐月賞馬ジオグリフ、皐月賞2着・ダービー2着イクイノックス、皐月賞4着・ダービー4着ダノンベルーガが参戦、シャフリヤール、ジャックドールらが迎え撃ち、3歳馬vs古馬の構図になっています。昨年につづき3歳馬が古馬を撃破するか、それとも古馬が実力を示すか、激しいレースが繰り広げられそうです。

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