きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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“西高東低”が囁かれるようになって四半世紀にはなるでしょう。とくに今年は極端で8月まで80の平地重賞が行われましたが、美浦勢17勝に対して栗東勢63勝という結果になっています。

一番大きな理由は東日本大震災でしょう。本来は中山で実施されるはずだった7つの重賞が阪神へ移設、レースの数からして“西高東低”となってしまいました。美浦から距離的に近い中京が馬場改修工事中で小倉、阪神、京都に分散されたのも要因の一つでしょうか。

福島の開催休止でその分が新潟と小倉に振り分けられていますが、新潟は関東圏にあるようで実は高速網の整備などを考えれば、移動時間は美浦と栗東であまり違いがないようです。実際に新潟の平地重賞はここまで5勝1敗と栗東勢が圧倒しています。もちろん移動の距離や時間の問題だけではないのでしょうが、止むを得ない事情があるにせよ不公平感が残ります。

しかし17勝63敗、目下19連敗中というのは極端すぎます。これでは美浦に馬を預けようという馬主さんもいなくなる?美浦存亡の危機と言ったら大げさになりすぎるでしょうか。ちょっと考えなければならない問題です。

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