きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠)  秋競馬開幕

9月15日は、橋田 満 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週より開幕した秋競馬。中山と中京では早速、3つの重賞が行われ、それぞれGIに繋がる熱い戦いが繰り広げられました。。覆面歌人の京雅さんからは、この秋競馬の開幕の和歌が届きました。和歌(沓冠)に隠れたメッセージを読み解き、お楽しみください。

秋競馬開幕 京雅

待ったさあ
ちからハナ咲き
ここに駆け
ガッツ可愛い
連勝愛馬

隠れたメッセージは「まちこがれ あきけいば → 待ち焦がれ 秋競馬」です。
待()ったさあ(
ち()からハナ咲き(
こ()こに駆け(
ガ()ッツ可愛い(
連()勝愛馬(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
夏競馬からのバトンを引継ぎ、待ち焦がれていた秋競馬が開幕しました。中山と中京のダブル”中”開催で始まった秋競馬は3つの重賞が行われ、それぞれがスプリンターズステークス、秋華賞、マイルチャンピオンシップなどのGIへの重要なステップレースとして、競走馬がガッツ漲る走りで駆け抜けていきました。
紫苑ステークス(GIII)はスタニングローズがオークス2着の実績を手に華々しく先頭で駆け抜け、京成杯オータムハンデキャップ(GIII)はサマーマイルシリーズの逆転優勝が残るベレヌスなどを抑え込んでファルコニアが初の重賞制覇を飾りました。
セントウルステークス(GII)はメイケイエールが1番人気に応えて春からの重賞連勝。重賞6勝目を手にした相棒に対して鞍上の池添謙一騎手も「あとはGIタイトルだけ」とコメントを残していました。
それぞれの夢を乗せて、いよいよ秋競馬がスタートした、そんな週末となりました。

今週末は3日間開催。土曜日には阪神ジャンプステークス(J・GIII)、日曜日は秋華賞トライアル・ローズステークス(GII)、祝日の月曜日は菊花賞トライアル・朝日杯セントライト記念(GII)と今週も3つの重賞が行われます。GIの行方を左右する重要な一戦を是非、ご覧ください!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。一昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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