きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 関屋記念

8月18日は、村山 明 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週はサマーシリーズに指定されいる関屋記念(GIII・サマーマイルシリーズ)と小倉記念(GIII・サマー2000シリーズ)が行われました。シリーズの行方を占う重要な一戦が繰り広げられましたが、覆面歌人の京雅さんからは、関屋記念の戦いを詠った和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

関屋記念 京雅

本物と
馬は溌剌
攻めラップ
気迫で伸びた
ガッツ競り勝つ

隠れたメッセージは「ほうせきが とつぷたつ → 宝石が トップ立つ」です。
本()物と(
馬()は溌剌(
攻()めラップ(
気()迫で伸びた(
ガ()ッツ競り勝つ(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
サマーマイルシリーズ4戦中の第3戦に指定されている関屋記念。ここでの勝敗がシリーズの勝者を決定する上でも重要な局面となるレース。この一戦を制したのはサマーマイルシリーズ第1戦を優勝したウインカーネリアンでした。3歳時にはクラシックにも挑戦した同馬がマイルに主戦場を移して、嬉しい重賞初制覇となりました。
リステッド競走を連勝した勢いそのままに元気溌剌と関屋記念に臨んだウインカーネリアン。2番手から競馬を進め、ガッツと気迫で逃げ粘るシュリに競り勝ちました。
カーネリアンとは宝石の一種。重賞勝利で本物の宝石のように光り輝いた戦績を残したウインカーネリアンが、サマーマイルシリーズ2勝目を挙げて堂々のトップに立ちました。サマーマイルシリーズ、残すは秋の中山で行われる京成杯オータムハンデキャップ(GIII)。同競走が行われる秋の中山が今から楽しみですね。

小倉記念はマリアエレーナが制して、サマー2000シリーズは1位が3頭(10ポイント)の大接戦。残す、札幌記念、新潟記念でシリーズ2走目となる馬も多く、いよいよ佳境を迎えます!!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。一昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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