きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

七夕の短冊に想いを乗せて

7月9日は、武市 康男 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週は福島競馬場でサマー2000シリーズの開幕を告げる七夕賞(GIII)が、小倉競馬場ではダート重賞・プロキオンステークス(GIII)が行われます。

七夕賞といえば、今でもオールドファンからの人気が高く、最近ではウマ娘のキャラクターとしても登場しているツインターボが思い出されます。
4歳時(現3歳)にラジオたんぱ賞(GIII)を制して暮れの有馬記念(GI)に出走するも14着に敗れると、鼻出血を発症し長期休養を余儀なくされるツインターボ。復帰後もなかなか成績が伴ないなか、苦手だったスタートを克服するため七夕賞からスタートが上手い中舘英ニ騎手と初めてコンビを組むと、ツインターボは前半1000mを57.4秒という超ハイペースで逃走すると、ゴールまで失速することなく2着のアイルトンシンボリに4馬身差の勝利を収めました。レース後、中舘騎手は「僕は掴まっていただけ。馬が勝手に鮮やかに勝っちゃった」と語るほど華麗な逃走劇でした。

個性的な走りがファンの心を掴んだツインターボ。残念ながらGIという夢には届きませんでしたが、今年の七夕賞の出走馬が七夕の短冊に筆をしたためられるなら「秋の飛躍」、「GI優勝」などといった、当時のツインターボも描いたであろう夢を記すのではないでしょう。

今年の七夕賞にはアンティシペイト、レッドジェネシス、2頭の当協会会員ご愛馬が出走します。既に重賞タイトルを持つレッドジェネシスは久しぶりの重賞制覇を狙います。オーナーの(株)東京ホースレーシング様は「最近結果に結びつかないレースが続いているので、このGIIIの舞台と斤量のハンデをプラスと考えて、いい競馬を見せてもらいたいと思います。」と七夕賞に臨む愛馬についてお話いただきました。


サマー2000シリーズの初戦ということもあり、夏のタイトル争奪戦、という点からも注目の七夕賞。短冊に想いを乗せて、16頭がゲートインします。

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