きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

7522頭、世代の頂点に立つのは!?

ようこそいらっしゃいませ

いよいよ今週は、春競馬が最高潮に達する瞬間、3歳世代の頂点を決める生涯に一度の大決戦、東京優駿・日本ダービー(GI)が東京競馬場で施行されます。2019年に生をうけた7522頭(持込馬、輸入された外国産馬を含む)のサラブレッドのうち、その栄冠に輝くのは一頭のみ。馬主、騎手、調教師、生産者、ファンなど、競馬に携わる全てのホースマンの夢とロマンを乗せたレースです。

今年の日本ダービーに出走する選ばれし精鋭18頭から注目馬をご紹介いたします。

先週はスターズオンアースが牝馬のクラシック二冠を達成し熱気に包まれましたが、牡牝混合のクラシックにて、二冠への挑戦権があるのは皐月賞(GI)を制したジオグリフただ一頭。2000mで行われた皐月賞は距離適性が半信半疑でしたが、見事、距離の壁を克服して一冠目を手にしました。皐月賞からさらに400m伸びる距離がどうか。敵は他にあらず、己にあり、といったところでしょうか。
オーナーの(有)サンデーレーシング様からは「皐月賞優勝後も順調に調整されており、良い状態で出走できそうです。皐月賞に続き、日本ダービー制覇を期待します。」と二冠に向けたコメントをいただきました。
ジオグリフよりもダービー向き、との評判もあるのが、皐月賞2着のイクイノックスと4着のダノンベルーガ。
イクイノックスは久々となった前走の皐月賞で不利がありながらもしっかりと結果を残しダービーへ駒を進めました。父キタサンブラックが取り逃がしたダービーのタイトルを息子が狙います。
ダノンベルーガはデビュー前に競走馬生命が脅かされるほどの大怪我を右後脚に追いながらも夢の舞台に辿り着きました。右脚に負担のかかる右回りの皐月賞で入着できるまでに回復し、左回りの日本ダービーで頂点に立つことを描いています。
オーナーの(株)ダノックス様からは「馬は絶好調でレースを迎えることができました。ダービーは実力と運が必要と言われています。ベルーガに運があることを願って期待しています。」と愛馬についてお話いただきました。

この他、無敗で日本ダービーに挑むピースオブエイトやNHKマイルカップ(GI)で、大外一気でGIタイトルにあと一歩まで迫ったマテンロウオリオンなど実力と個性を兼ね備えた18頭が集いました。
世代頂点に立つ馬を、是非、この目で見届けましょう!!

×