きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳マイル王決定戦

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日曜は、東京競馬場でNHKマイルカップ、新潟競馬場で新潟大賞典が行われます。NHKマイルカップは3歳マイルG1、新潟大賞典は古馬ハンデキャップ重賞です。
NHKマイルカップは、1996年に3歳牡馬・牝馬限定マイル戦として新設されたG1です。当時、日本競馬で快速を披露していた外国産馬でしたがクラシックの門戸が閉ざされていたために生まれ、マル外ダービーとも称されていました。その後、時は流れて3歳マイル王決定戦として位置づけられます。

昨年は2番人気シュネルマイスターが優勝しました。弥生賞ディープインパクト記念2着から同レースに参戦したシュネルマイスターは、先に抜け出したソングラインをゴール直前にハナ差交わして3歳マイルG1を制覇。その後、マイルに路線を歩み始め、安田記念、マイルチャンピオンシップと古馬相手にG1でも活躍を魅せています。

今年のNHKマイルカップは18頭の出走となりました。過去10年の枠順傾向を探ると、
1枠 : 0-1-1
2枠 : 1-1-0
3枠 : 1-1-2
4枠 : 2-0-1
5枠 : 1-3-1
6枠 : 2-0-3
7枠 : 1-1-0
8枠 : 2-3-2
となっています。内枠よりも外枠の方に連対の傾向が目立ちます。過去10年で1、2枠で3着以内に入った馬は、2020年2枠レシステンシア(1番人気・2着)、2016年2枠メジャーエンブレム(1番人気・1着)、2014年1枠タガノブルグ(17番人気・2着)、1枠キングズオブザサン(12番人気・3着)の4頭です。レシステンシア、メジャーエンブレムは逃げて、タガノブルグ、キングズオブザサンは後方から追い込んできた馬でした。

NHKマイルカップというと、メジャーエンブレム、ミッキーアイル、カレンブラックヒルなど人気の逃げ馬がペースを握って結果を残している一方で、直線残り100mあたりで馬群の様相が一気に変わり、後方にいた馬が外から一気に台頭してくることが多いレースです。穴馬を狙うのであれば、中団から後方でレースを進める馬から探すのがおもしろそうです。

土曜時点のオッズでは、セリフォスが4.4倍、インダストリアが4.6倍、マテンロウオリオンが5.9倍、ダノンスコーピオンが8.7倍、ジャングロが9.9倍、キングエルメスが14.3倍、ソネットフレーズが15.0倍、プルパレイが16.3倍、アルーリングウェイが22.5倍、ソリタリオが27.1倍、タイセイディバインが28.3倍、トウシンマカオが31.2倍、ダンテスヴューが38.7倍、ステルナティーアが43.8倍、フォラブリューテが81.0倍、オタルエバーが102.6倍、セイクリッドが152.3倍、カワキタレブリーが161.5倍となっています。

10倍を切るオッズで5頭が並び、混戦模様となっています。3歳マイル王の座に輝くのはどの馬でしょうか。

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