きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

大激戦、皐月賞

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日曜は中山競馬場で皐月賞、阪神競馬場でアンタレスステークスが行われます。三冠クラシックロード開幕戦の皐月賞が、春の中山開催を締めくくります。
皐月賞は今年で82回目の歴史を数えます。皐月賞は、イギリスの2000ギニーを範として創設された「横浜農林省賞典4歳呼馬」がその前身で、スタートは1939年に横浜競馬場・芝1850mでした。その後、太平洋戦争の激化に伴い横浜競馬場が海軍に徴用されたため1943年から東京競馬場1800mへ移設。1947年に2000mに距離を延長し、1949年に中山競馬場・芝1950mへ舞台を変更し、名称が現在の「皐月賞」に改称されます。

昨年は2番人気エフフォーリアが優勝しました。共同通信杯から直行で挑んだエフフォーリアは、好位追走から直線抜け出し2着タイトルホルダーを3馬身ちぎっての一冠目制覇でした。その後、エフフォーリアはダービー2着、秋は古馬戦線へと歩を進め、天皇賞(秋)、有馬記念を制覇し年度代表馬に選ばれる活躍を魅せました。

今年の皐月賞は18頭の出走となりました。過去10年1〜3着の枠番は、
1枠 : 2-0-0
2枠 : 1-1-2
3枠 : 0-1-1
4枠 : 3-3-1
5枠 : 0-1-2
6枠 : 2-0-2
7枠 : 1-3-0
8枠 : 1-1-2
となっています。これまで5年連続4枠の馬が3着以内に入っています。中山開催最終週ですから、馬場が傷んでいる内側よりは外側の方が走りやすくなります。その点から外に位置取りやすい枠の方が有利とも言えそうで、1枠の馬が馬券対象となったのは過去10年で2014年イスラボニータ、2020年コントレイルの2頭のみとなっています。

関東と関西とでは
美浦 : 5-2-4
栗東 : 5-8-6
で優勝馬は互角。道中10番手以内でレースを進める馬が上位にきやすい傾向があります。実力が拮抗している相手関係の場合、枠順から有利な位置取りをとれそうな4、5枠の馬は抑えておいてもよさそうです。

土曜時点の前日オッズでは、ドウデュースが4.9倍、ダノンベルーガが5.7倍、イクイノックスが5.8倍、デシエルトが8.0倍、キラーアビリティが8.5倍、ジオグリフが10.6倍、アスクビクターモアが10.7倍、オニャンコポンが13.1倍、ジャスティンパレスが23.0倍、ジャスティンロックが27.3倍、サトノヘリオスが40.4倍、ボーンディスウェイが42.3倍、ビーアストニッシドが60.1倍、ダンテスヴューが63.8倍、マテンロウレオが67.2倍、ラーグルフが127.6倍、グランドラインが137.2倍、トーセンヴァンノが223.8倍となっています。

今年の皐月賞は5頭が10倍を切るオッズでならぶ大激戦状態となっています。牡馬クラシック一冠目を手にするのはどの馬でしょうか。

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